ARGO(アルゴ)

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今日の作品は、

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ARGO(アルゴ)

argo

です!!!

新バットマンにも抜擢されたベン・アフレック主演の、史実に基づいた作品ですが、実はベン・アフレックはこの作品で監督も務めています。

ジョージ・クルーニーらが始めていたこの話の映画化プロジェクトにベン・アフレックが参加したようですね。

私がこの作品を観るのは二回目なんですが、一回目は飛行機内で観たため、もう一回じっくり観たいと思い、最近やっと見直すことができました。

DVDだとエクステンディッド版も観れたので、借りてよかったです^^そして、劇場公開版ともう一度比べてみると、断然エクステンディッド版の方がいいです!!編集とか、緊張感の出し方とか、全然違いました!

一番印象に残ったのは、やはり初めから最後まで抜けない、ピンと張り詰めた緊張感です。

アルゴ(ARGO)名セリフ1

英米の政治的介入を理由に、イランのアメリカ大使館が襲撃された本当にあった事件からこの作品も始まります。50人あまりもの大使館職員が暴徒に人質として拘束される中、なんとか裏口から逃げた6人が、カナダ大使の私邸にかくまわれます。

でもイランでの状況は悪くなり、カナダ大使も退去命令が出たりして、6人をかくまうにも限界が近づいていました。

CIAエージェントであるベン・アフレックはひげも髪も、もさもさぼさぼさの冴えない愛想のない男ですが、人質救出のスペシャリストで、自らイランに乗り込んで6人を助け出します。彼が自らの仕事に情熱とプライドを持っていることがこのセリフから、ぐっと伝わります!

Tony Mendez: This is what I do. I get people out. And I’ve never left anyone behind.

トニー(主人公):これが私の仕事だ。人々を助け出す。そして私は一度も、一人たりとも置いていったことはない。

This is my job.と言ってもいいんですが、what I doということで、ただの仕事と線を引かず、自分の使命や責務のように感じているのが伺えます。

その時に、周りの反対を押し切って採用したのが、脚本の山からたまたま見つけた「ARGO(アルゴ)」というSF映画の制作クルーに扮するというアルゴ作戦でした。

なんせ、無法地帯となっていたイランで、全国民が嫌っているアメリカ人だとばれれば、即刻拘束され、命はないものとされていました。

どうにか6人の身分を隠して、偽のパスポートを使って、空港のセキュリティーチェックを通る必要があり、いくつかの案が出されたのですが、ベン・アフレック以外はみな素人同然。どれも成功するとは思えないものでした。

ベン・アフレックのことを信頼している上司が他の周りの人を説得するときに、このセリフを言います。

Jack O’Donnell: This is the best bad idea we have, sir. By far.

ジャック(直属の上司):これが最悪の案の中で、最高の案です。断然。

ブライアン・クランストンの名作

ちなみに!!

この上司ジャック役をやっている俳優が、のちに私がはまるアメリカの大ヒットドラマ「Breaking Bad(ブレイキング・バッド)」の主人公ウォルト役をやった名俳優Bryan Cranston(ブライアン・クランストン)だとは、今回まで気づきませんでした!!(Wikiってみたらこんなに知ってる映画に出ていたなんて….!!!)

この映画では理解のある直属の上司くらいですが、Breaking Badでは本当に、本当に怖いくらいの名演技を見せてくれます。

脇役ってどんなにすばらしい俳優でも一度見ただけではあんまり覚えてないものですね~。

ざっくり言うとおじさんがドラッグ精製してどんどんダークサイドに堕ちていく話なので、日本人には好き嫌いがあるかと思いますが、キャストの演技がみんな素晴らしいので、興味がある方は見てみてください☆

ARGOから学ぶ便利英語フレーズ

さて、アルゴの話に戻ります!

このように、緊迫している状況で、メインの登場人物たちも、常に真剣でセリフもまっすぐなことが多い映画でしたが、良い空気穴になっているのが、アルゴ作戦の偽映画の監督レスターと、特殊メイクのジョンです。

この奇想天外な救出案に、ノリノリで引き受けてくれて、人の命がかかっていることとは思えないくらい、ゆるっとした姿勢でトニーに協力してくれるのです。彼らが出てくる場面で観客はひとときだけほっとすることができます。

トニーがジョンに協力を要請している場面のやりとりが、英語特有の皮肉ユーモアたっぷりなのでちょっと引用します!

John Chambers: [after hearing of the plan to get the hostages out] So you want to come to Hollywood, act like a big shot…

Tony Mendez: Yeah.

John Chambers: …without actually doing anything?

Tony Mendez: No.

John Chambers: [smiles] You’ll fit right in!

ジョン:(人質救出のための案を聞いた後に)じゃあ、君はハリウッドにきて、大物みたいに振る舞いたいと…

トニー:あぁ。

ジョン:…実際には何もしないで(何も成し遂げないで)?

トニー:あぁ。

ジョニー:(笑顔で)ここハリウッドにぴったりだな!

ハリウッドの事情に精通しているジョニーは、ハリウッドには、大した功績も残さず、大物ぶっている人たちがたくさんいるから

You’ll fit right in!(直訳:きみはすぐにここに馴染むよ!)

ということが言いたかったんですね。

こういったやりとりがたくさん出てきて、彼と監督のレスターはいつも冗談を言っているので、二人のキャラクターが私は大好きになりました!!

カナダ大使のヒーローっぷりも見どころ

あとは、この映画のもう一つの癒しは、カナダ大使夫妻の寛容さですね。

自分たちもアメリカ人をかくまっていることで罪に問われたり、イラン人に襲われる危険が十分にあったのに、何ヵ月ものあいだ6人をかくまったことで、のちに多くのアメリカ人から感謝の意を表されたようです!

私がカナダに留学していた時に、肌で感じたカナダ人の人の良さを、改めて確認して、なんだか嬉しくなりました^^いぇい、カナダー!笑

まとめ

セリフよりも、セリフがない時の緊張感が物語を進める作品で、イランから脱出する最後の最後の瞬間まで目が離せません。無口なもじゃもじゃベン・アフレックが冷静でかっこいいー。

この作品で彼のファンになりました!

実際の事件がもとになっているということも、緊張感を上乗せし、二回目でも十分にめり込める作品でした。

まだの方はぜひエクステンディッド版で観てください!!!

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