英会話力を身につけて、他の国の人とたくさん話せるようになりたいと思っている人はたくさんいます。英会話を教えていると、日常的なことから社会問題について深くディスカッションできるようになりたいと思う人まで、さまざまです。
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話す内容を自分で探すことが必要
英語が流暢になったらどのように使いたいかを想像するのは、モチベーションを保つ上でもとても効果的です。しかし、みなさんのこのような想像の中には、重要な作業が一つ抜けています。それは、「話す内容を自分で探す」ということです。
英会話が上達するかは豊富な話題を話せるかにかかっている
英会話力を上げるということは同時にコミュニケーション力を上げることに直結します。母国語ではない言語で相手と意思の疎通を図るのですから、日本語で話すとき以上にコミュニケーション力が必要です。
正しい言葉を選べば相手に必ず正確に伝わると思うのはコミュニケーションに対する意識が足りないと言えます。
コミュニケーションを意識するためにも、日本で英語バイリンガルになるには、実践練習が不可欠です。私は生徒さんとレッスン外でのコミュニケーションを大切にすることで、レッスンの質の向上や生徒さんの夢の実現に直結するような英語の機会の提供を常に考えています。
英会話レッスンの内容も生徒さん主体であるべき
先日、どんなレッスンテーマが面白いか、生徒さんと考える機会がありました。私のレッスンでは、特別なリクエストが無い限りは、フリートークが基本です。
より表現の幅を広げるためには、豊富な話題が大切になってきます。生徒さんから率先して話題を出してもらうと、順調に彼らが成長していくのがわかります。どんな話をしたいかを聞くだけでなく、どんな分野の話は苦手なのかご本人に聞いてみたり、あえて話題を広げてみて、どこまでなら簡単に話せて、どこからは急に難しくなるかを実感してもらうようなこともしています。ちょっといじわるな先生ですね。笑
毎回新しいテーマに挑戦することで表現の幅が広がります。また、知らない表現の多いテーマに挑戦することで、英語で必死に考える癖がつき、英語に対する反射神経が鍛えられます。
英語を話すことはできても、英語でお喋りができないということもある
一方で、話題を考えるのが苦手な方も多いです。私も初めてのオレゴン留学では英語の勉強はたくさんしてきたものの、いざ現地で友達を作ろうと思っても何を話していいか全くわからず、ずっと話すことができませんでした。
普段はおとなしくて全然話さないのに、スピーチやプレゼンの課題が出たときはきれいな英語で発表をこなすアジア人の女の子を見て、同じ高校の生徒はとても驚いていたようでした。今振り返るととてももったいない経験でした。
話題の引き出しは実践の場では必須となります。文化の違う人たちと仲良くなるためにはその隔たりを超えるためにも引き出しの数は多いにこしたことはありません。英会話のレッスンを受けている人たちは、ぜひ自分から話題を持っていくようにしてください。
話題探しが苦手な人は「広く、浅く、受け身の」情報収集がおすすめ
興味が持てるものを見つけるというのは難しいことです。「興味を持て」と言われてできることではありません。そのため、常にアンテナを張っていることが必要です。
四六時中意識する必要があるわけではないですが、情報であふれている今の時代をうまく活用して、浅く広く話題を集めるようにしてみてください。
さまざまな記事や投稿を実際に読んでみましょう。受け身でいいので、目にした情報はとりあえず読んで聴いて観てみてください。今では文字以外にも、Youtubeなどの動画や、Podcastの音声など、色々な媒体から、分野も質も様々な情報を手に入れることができます。
実践的な英会話の場で会話の糸口になり、それによって英会話のレッスンでも話したいことがどんどん出てくるので、限られた時間の中で身につく表現の幅が広がります。
怪しい情報だって英会話の話題には適している
信ぴょう性のない情報が多い時代だからと言って変に疑い深くなりすぎたり、情報自体を拒む必要はないと私は思います。
そういった、信ぴょう性の微妙な情報も、そのままの気持ちのままで言葉に乗せると、意外と会話が弾むかもしれません。
「こんなの読んだけど本当かなぁ?どう思う?」
「私の好きなYoutuberの最新の動画でこんなこと話してたよ!面白いと思わない?」
「確かに彼女の言っていることはわかるけど、この根拠にしている情報はどこから仕入れたんだろうね?」
何かしらトピックさえあれば、どんな風にでも話は広がっていきます。
「役に立つかどうかもわからないような情報に時間を割く余裕はない」と思う方もいるかもしれません。しかし、その情報の内容以上に、その話題を知っていたからこそ得られた会話の機会に価値があるということもあると思いませんか?
半信半疑でも、とりあえず話題を探そうとしてみてください。そして、それに対して賛成しなくてもいいので一旦受け入れてみてください。コミュニケーションをとりたいと思う相手やそんな機会が訪れたとき、それらの情報が役に立つときが必ずきますので。