前回はgoとcomeの本当の意味と使い方を紹介しました!今回は、この二つの単語の意味のイメージと密接に関係しているtakeとbringの本当の意味を紹介します!
前回の記事を先に読みたい方はこちら↓
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それでは、まずtakeから!
目次
takeの意味:持って離れる
takeには様々な意味がありますが、今回は「持っていく・連れていく」が使い分けでポイントとなる意味なので、この意味に絞って考えていきますね。
日本語でも浸透している「テイクアウト」という表現からも分かるように、takeには「持っていく」という意味があります。
*take outは動詞で使う場合はファストフード店などでよく使う「持ち帰る」という意味にはなりません。take A out of B 「BをAから取り除く、抜き取る」という意味です。でも実際にはtake outという表現も使われています。
教科書などで紹介されている”to go”という表現の他にも「持ち帰りで」という表現はこちらの記事も参考にしてください 😀 ▼
(後日公開予定)
さて、takeの本当の意味ですが、
物を持ってgoする
というイメージです。
前回のgoの意味と組み合わせると、
物を持ってその場から離れる
という意味になります。日本語にするとすごく複雑なことを言っているように聞こえてしまいますね。なぜなら、通常はシンプルに「持っていく」と訳されるからです。
takeの後ろにくる目的語(=名詞)が人の場合は、日本語だと
人を連れてその場から離れる
という意味になります。
例えば、説明会やイベント、お店などでも、パンフレットなどの資料が並んでいて、お客さんが自由に取っていけるような場面ってありますよね?そんな時、「これいただいていいですか?/もらっていっていいですか?」と言いたいときに、まさにtakeが使えます。
Can I take this?
また、人が目的語の場合、「誘って、一緒にどこかに行く」場合にもtakeが使えます。
例)I want to take you to somewhere beautiful.
(あなたを景色が綺麗なところに連れて行ってあげたい)
例)Can I take you out to dinner?
(今度ごはんでもいかがですか?)
このようにお誘いする場合も、「(今いるところじゃない)どこか離れている場所に一緒に行く」場合はtakeです。
とりあえずこのイメージを頭に入れて、次のbringの意味と比べてみてください。
違いがわかる方が、イメージがわきやすいかと思います。
bringの意味:持って近づく
ではbringはどんな意味でしょう。「持ってくる」で覚えた人が多いのかな?
間違えではないのですが、勘違いが生まれる可能性のある覚え方です!
本当の意味は、
物を持って近づく
という意味です。
なぜなら、bringは、
物を持ってcomeする
というイメージをもった単語だからです。
何かを持って(あるいは人を連れて)どこかに近づいていく・向かっていく
というイメージで「持っていく」というときに使う単語です。
takeとbringを使った例文比較
- Can I take this brochure? (このパンフレットもらっていってもいいですか?)
- Please take this. (どうぞもらってください。)
- Let me take you to the hospital. (あなたを病院に連れて行くね。)
- I will take the kids to their school. (私が子供たちを学校に送っていくね。)
- I can bring you some fruit and hot soup. (フルーツとか温かいスープとか持っていこうか。(持っていけるよ)) *体調を崩して家で寝ている友達などに対して。
- What brought you here? (ここに来たきっかけ・理由は?≒何があなたをここに連れてきたのですか?)
- I’m going to bring a friend to your party. (あなたのパーティに、1人友達を連れて行く予定だよ。)
- People usually bring a date to a wedding in the Western culture. (西洋文化では、知人の結婚式に参加するときには、誰か相手を連れて行くのが普通です。)
「持っていく」では訳しきれない意味の違いがある!
こうやって見てみると、take でもbringでも日本語にした場合「持っていく」という訳が使われることが多いですね。やっぱり和訳では違いが出せないことが多いということになります。
日本語でも無意識に「持っていく・持ってくる」という表現を使い分けていると思いますが、それは常に主語となる人が基準となり「行く」のか「来る」のかという違いが生まれています。
一方で、英語では、話題となっている場所が基準となり、「そこから離れる(go)」のか「そこに近づく(come)」のかが変わってきます。
そして、物や人を持って/連れていくという情報を足す場合、そのgoとcomeの使い分けと同じイメージでtakeとbringを使い分けると、英語的な使いわけをすることができます。
小学校や中学校の英語の授業で習ったような簡単な単語でも、日本の学校教育で教えられたニュアンスだと、英語ネイティブや実際に英語を使う場面で使える知識になっていないことがあります。
go, come, take, bringはテレビシリーズでも映画でも洋楽でもポッドキャストでも、どんなジャンルの話でも必ずでてくる基本単語ですし、聞き慣れているので聞き取るのも比較的簡単です。
でも、リスニングをするときに、知っているからといって「この単語が文の中でどう使われているか」ということを考えるのを辞めてしまうと、何も学べなくなってしまいます。聞き流すのではなく、リスニングから吸収するには、「どうしてこのように使われているんだろう」と考えることが学習効率をかなり上げる秘訣です!
見慣れた単語だからといって、学びのアンテナを降ろしてしまわないように、好奇心をもってたくさんのボキャブラリーを身につけてくださいね~♪
では!
[…] ECO's ENGLISH 持って行く?来る?ネイティブのtakeとbringの意味と使い分けhttp://ecoecoenglish.com/archives/3530前回はgoとcomeの本当の意味と使い方を紹介しました!今回は、この二つの […]